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トランプ前大統領の返り咲きによる 排出権市場への影響

更新日:11月10日


 さて、トランプ氏の大統領就任が確実となり、足元の市場では化石燃料関連の株価上昇する一方、再生可能エネルギー関連株の下落が見られるとの報道がなされています。

 

 かかる状況下、排出権市場では、市場参加者はカリフォルニア州はトランプ氏の影響がないとわかっているのか、2日連続で続伸しております。

 

 この上昇には、大統領選挙ではなく、それと同日行われたワシントン州での排出権制度を廃止を求める住民投票が大差で否決(=排出権制度は存続)という要素が少なからず影響しているのではないかと推察しております。

 

 いずれせよ、大統領選挙後2日が経過しておりますが、排出権市場への影響が出るとしたら、結果が出た当初に出ると考えておりましたので、以前より申し上げていた通り、トランプ氏の大統領就任の影響はないと考えて間違いなさそうです。

 

 具体的な価格推移ですが、昨日(日本時間今朝)の市場では、12月先物38.44が引け値でした。出来高はそれほど多くありませんでしたが、選挙前の11/5は、37.22でしたのて3.3%の上昇となっています。

 

 市場の懸念となっていたカリフォルニア州低炭素燃料基準(LCFS)強化策は、理事会により、無事承認されました。さらに来週以降には、2026年度からの排出権削減強化策の最終提案がカリフォルニア大気資源局から発表される可能性があるため、こちらも注視が必要です。


 引き続き最新情報をお届けしていきます。

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